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2012年03月21日
北村年子『「ホームレス」襲撃事件と子どもたち いじめの連鎖を断つために』
『「ホームレス」襲撃事件と子どもたち』北村年子、太郎次郎社エディタス(2009)(※『「ホームレス」襲撃事件と子どもたち』を「Amazon」「楽天」「bk1」で購入する)
いじめとどのようにいじめ始めるんそれらを停止する
■北村年子(きたむら としこ)さんの『「ホームレス」襲撃事件と子どもたち いじめの連鎖を断つために』太郎次郎社エディタス(2009)は力作ノンフィクションです。
1995年、大阪で《大阪「道頓堀川ホームレス殺人」事件》が発生しました。
市内・道頓堀川に架けられた戎橋(えびすばし)から、路上生活者のFさんが、通称"ゼロ"と呼ばれていた当時24歳の青年により、川の中に投げ落とされ死亡したのです。
「弱い」立場にあった青年"ゼロ"が、より「弱い」立場にあった路上生活者・Fさんに暴力を行使し、死に至らしめた。
この傷ましい事件はなぜ起きてしまったのか?
その根源に迫り、更に「ホームレス」襲撃をふせぐ取り組み(教育)を追い続ける著者は、自らの当事者性に辿りつきます…。
以下は版元・太郎次郎社エディタスの解説ページです。
「おもな目次」「著者紹介」「上野千鶴子さん(社会学者)・湯浅誠さん(活動家)の推薦文」が掲載されています。
『「ホームレス」襲撃事件と子どもたち』
次のウェブページでは北村年子さんのインタビューを読むことができます。
本書をより深く理解するために役立つ情報が掲載されている、と思います。
いじめに対処する
『「ホームレス」襲撃事件は子どもたちの"いじめの連鎖"》 TOKYO人権 第43号(平成21年9月9日発行)』
『「ホームレス」襲撃事件と子どもたち』を執筆することは著者にとって、辛く苦しいものだったに違いありません。
それは本書を通読し、「エピローグ」「あとがき」を読み終えた後、わたし(喜八=中村)が強く感じたことでした…。
いまもしばしば少年たちによる「野宿者襲撃」事件が発生します。
そういった事件の報道に接した少なからぬ人たちが「酷すぎる!
」「そんなやつは死刑にしろ!
」と「正義」の声を上げます。
けれども、加害者の少年たちを厳罰に処することだけで、事件の再発を防止することができるのだろうか?
『「ホームレス」襲撃事件と子どもたち いじめの連鎖を断つために』北村年子、太郎次郎社エディタス(2009)の提起した問題はいまも私たちの目前に突きつけられたままである、といってよいでしょう。
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【関連ページ】
家庭の母親の滞在のためのうつ病
- 北村年子さんのTwitter
- 一般社団法人 ホームレス問題の授業づくり全国ネット
- こどもの里ホームページ
- こどもの里 日誌
- 「炊き出し」に並ぶことの辛さ
- 本田哲郎さん講演(報告)
【郵政民営化凍結TBP】
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(※上の猫バナーは「ImageChef イメージクリエーター」で製作しました)
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投稿者 kihachin : 2012年03月21日 12:00
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